良かったところ
- ハードウェアが集まった
基本的にはM5StackやM5StickCを中心に触っていることが多かったのですが、他のデバイスも触ってみたいなぁとは思っていました。
結果としては以下のハードウェアを触る機会がありました。
M5Paper
obniz board 1Y
soracomドングル
toio
esp-32
M5Stack Core2 AWS IoT EduKit
GR-ROSE
純粋に楽しかったです。
ただ、M5StickCのバランスの良さも再確認できました。企画~プレゼンの筋トレにはなった
何度も繰り返し企画→プレゼンまでをやったので、速度自体は上がりましたし、腰が重いということもなくなりました。
(※後述するように精度自体は高くないですが)
悪かったところ
- 作品の精度はあがらない
言葉を選ばず言えば、「やっつけ」になるということです。
- コンテスト提出要件に入っている
- コンテスト開催側が求めているのはこのあたりだろうという目星
- できるだけコスト安でできるもの
- 自分が以前つくったことのあるモジュールを流用できる
- 自分がもっているハードウェアをつかって簡単に作れる
1,2を満たす最大の3を探しに行く動きをしていました。
「最速で形にしよう」という思いが強いので、「より良いものをつくろう」という考え方では動けていませんでした。
プロトタイプ開発と割り切っていれば問題ないのかもしれませんが、モノ作りは基本的により良いものを、より面白いものをつくる活動と考えていますので、本当にこの考え方で作り続けて良いのか?という疑問が常にありながら活動していました。
また、「時間がないから」という理由なのかと最初思っていましたが、一度締切よりかなり早くでき、改善する余地があったにもかかわらず関わらずブラッシュアップする思考にならなかったので、そういう理由ではないのだなと思いました。
- 多くの技術がキャッチアップできるわけではない
コンテストの開催が決まって、概ね1~2ヵ月で作品のプレゼンまで到達しなければなりません。普段働いている自分にとって時間を作れるのは土日のどちらかぐらいとなります。となると、実働8日程度で企画→プレゼンとなりますので、自分の能力では以下の流れにしかならないことが多かったです。
- 「作品の制度はあがらない」のフローに従い企画を行う
- 与えられたメインのハードウェアの使い方を覚える
- 作品に必要なコアの機能のうち、自分が知らなかった分野の使い方を覚える
- なんとなくシステムができる
- 記事を書く
- 締め切り一週間前に発表資料完成
つまり、①与えられたハードウェア+②達成に必要な1技術をかじる、程度しかできないことになります。なので、広く深く技術をキャッチアップしていくという動きにはなりませんでした。
- コンテストに勝てない
勝ち負けにすごいこだわっているわけではありませんが、そもそも勝てそうな位置にいないので最初からあきらめている気がしています。
出るからには精度の高いものを出さないと、いけないなぁと思いました。
結局「多くの技術がキャッチアップできるわけではない」でも述べたように、短い期間で完成までもっていこうとすると、技術や持ちネタが深かったり、広かったりするひとがテーマに合わせてその引き出しを出すほうが、勝ちやすいなと思ったので、これが少ない私が何回出ても勝率は高くなっていかないだろうなと思いました。
総括
感覚的には以下のような感じでした。
- ハードウェア集め → 達成
- 爆速プロトタイプの練習 → 達成
- 組織内での生存戦略 → 未達成
- 組織外での生存戦略 → 未達成
素材と筋トレ/速度はあがったような気がしますが、以下の課題が明らかになりました。
- 作品の完成度が低い
- 技術の幅と深さが上がっていかない
- 作品の完成度が上がっていかない
結果として組織内外の生存戦略として機能していないことがわかります。
おそらくこのままコンテストに出続けても、生存戦略としては機能しないままになると考えられるので、2022年は別の活動をしていく必要があると感じました。