2021年を振り返る
2021年はコンテスト駆動開発の一年でした。
なぜコンテスト駆動開発を採用し、どう活動したかも含めて、
今までよりは考えて動けたと思いますので、備忘録残しておこうと思いました。
2021年1月以前はどうだったのか?
- 地元広島の発表会に何回か出席し発表した
- MakerFaire Kyoto 2020に参加未遂した
- 2020年10月にEnOcean IoTシステム開発コンテストに参加未遂した
2021年1月時点の思い
2021年になぜコンテスト駆動開発にしたか?
- ハードウェア集め
私が趣味で電子工作を始めたのは2019年のMakerFaire以降ですが、
はじめてみて思ったことは、以下の流れです。
- 「作りたいものを思いつく」
- 「部品が揃わない」or「そろえようと思ったらお金がかかる」
- 「萎える」
- 「しばらく何もしないまま時間が過ぎる」
上記の流れは電子工作初学者にとってはかなり凶悪で、step2で部品を少しでも買っていないと永遠に、このループから抜け出せない危険性をはらんでいます。
ソフトウェア分野の人は必要なライブラリやアプリは基本的に無償/即時で手に入りますから、有償かつ配送時間がかかるハードウェアの部品/素材集めになれるのはなかなか辛かったりすると思っています。
そして、私の感覚値は部品が50%位なかったから、もうやる気がでません。
ハードウェアコンテストは参加したタイミングで特定のハードウェアを使用してコンテストを開始することが多いため、必要な部品がそろう+ちょうどよい制約が入るため、初学者に優しいと思っています。
さらにこのハードウェアをもらえるため、何回かでているとハードウェアがたまっていき、いざ自分でシステムを組もうとしたときに部品不足が解消され、選択肢を持っている状態になります。
- 爆速プロトタイプの練習
現在、所属している部署では次世代の製品を開発をしています。
しかし開発内容としてはおきかえ部分が大半を占め、新規性があるわけではありません。
自部署はこのままではまずいと感じつつも、新しいアイデアがないため、おきかえ製品に甘え、
それなりの利益を出して、それで良し。というが現状ではあります。
そこで、やりがいを感じ、所属部署に貢献し、それ相応のお金をもらい、プロジェクトをある程度コントロールするためには企画するしかない!となりました。
そして、何度か企画に挑戦しましたが、あまり芳しい結果ではありませんでした。
そのプレゼンで言葉で伝わり切らないところや、どのくらいかかるのかわからないというのがボトルネックとなりました。また、自分の専門はソフトウェアですが、製品としてはメカものや電子工作ものも絡めて説明しなければ売れるものにならないため、ここに実物/プロトタイプやプロダクトがあれば…そして、それを組み合わせて説明する知識と経験があれば…思うことも多かったです。
そこで「企画書を作るぐらいの速度でプロダクトまで作れたら」良いのではないかと考えるようになりました。
コンテストに出れば、一定の期間でテーマに適合する内容の「企画」「設計」をし、開発して「プロトタイプ」を作成し「プレゼン」する必要が出てきます。
つまり、今私がやりたいと思っていることがすべてつまっているということになります。
結果として上記を筋トレのように繰り返していけば、「企画」~「プレゼン」までが短いスパンで完了でき、結果として
「企画書を作るぐらいの速度でプロダクトまで作れる」になる可能性が出てきます。
よって、コンテスト駆動開発をやってみたいと考えるようになりました。
- 組織内での生存戦略
私は会社の中の開発部隊ではお世辞にも、開発やプログラムができるほうではありません。
一方で、思ったようにできないことばかりですがモノ作りは結構好きな方だと思います。
この業界に関わり続けるためには、属する組織で価値を提供しなければなりません。
開発やプログラムの腕を磨く道もありましたが、どうも本読一辺倒になってしまい、
アウトプットするにしてもテーマがうまく決められなかったり、考え方が整理できずに挫折が多かったように思います。
そこで考え方をかえ、開発やプログラムはそこそこにしておいて、
- 種がまける(アイデア出しができる)
- プロダクトの完了までの線が引ける(企画から製品開発までが網羅できる)
- プロダクトの広域までカバーできる(メカ・電気・ソフトの広域で面等がみれる。システム設計ができる)
上記のスキルを磨いていき、差別化できれば良いかなと考えました。
また、社内ではソフト部隊という枠組みがあるため、メカものや電気ものを横断的に触れる人は少ないです。
ここを触れるようになることでも差別化になるかなと思いました。
- 組織外での生存戦略
モノづくりに携わっておきながら、個人ではほとんど物を作ったことがないのに焦りを感じていました。
組織外のコミュニティに行ったり、万が一組織外で働かなければいけなくなってしまったときに、
作品のポートフォリオを作成しておき、こんなもの作れますよ!興味がありますよ!と言えた方が、外部に行ける確率も増えますし、ミスマッチも減るかなと思いました。
また、幅広くものに触らないといけなくなるため、触る技術も増え、受けも広くなると考えました。